ホメオパシーと占星術と教育

一見関係なさそうな3つの領域は「人間のあるがままの姿を見る」という意味において全く同一である。

以前、占星術を学ぼうとした時

「飛べない鶏は”なぜ他の鳥のように飛べないのか”と問われれば不幸であるが、”卵を産む”と認められた途端存在価値は一変する。これが占星術だ」

と聞いたことがあるが、

1人1人を限りなく尊重する事、その人に応じた生き方を実現する事、それがホメオパシーと占星術と教育の仕事である。

 

では、素晴らしい教育者とは一体どのような人であろう。

もちろん、頭脳明晰な教育者が素晴らしい教師ではない事は、誰もが自分の経験値として知っている事であるが、私が好きな教育者・灰谷健次郎の著書の中には、素晴らしい教師の素質、というものが数多く登場する。

1つ、子供と一緒に成長していける人(教育ではなく 共育できる人)

1つ、本当の悲しみを知っている人(相手の痛みを本当に受け止められる人)

1つ、本当のや優しさを備えた人(優しさとはまた、その人の中に何人の人生が生きているかだと灰谷氏は指摘)

そして、これはホメオパスにも占星術家にも当てはまる。

つまりホメオパスや占星術家になるのに、民族や人種や信条は関係がない。しかし一方で、例えば日本で古くから伝わる陰陽道・鬼谷算命学の書物を読破できないような外国人が、わずか5年前後で陰陽道の大家になる事は可能であろうか。

日本人がホメオパシーに挑むとは、つまりそういう問題でもある。

 

鬼谷算命学の書物を5%も解読できないままで、クライアントをとり、相手の人生を占断すれば、クライアントの人生の羅針盤は狂わされ、軌道を修正するのは大変になるが、日本人がホメオパシーの講義を展開するとは、つまり非常にリスキーな問題なのである。

私は日本のスクールで6年ほどホメオパシーを学んでみたが、深い部分でホメオパシーを理解することができなかった。いつもどこかで「肩すかし」をくらっていた。

 

しかし、アメリカのハーネマンカレッジをけん引してきたRoger Morrison(ロジャー・モリソン)、Jonathan Shore(ジョナサン・ショア)、Nancy Herrick(ナンシー・へリック)の講義は、常に「クライアントへの思い」にまっすぐ貫かれ、そして人としての強さと優しさにあふれ、ホメオパシーを知り尽くした者だけが語れる奥義を惜しみなく語り掛けてくれる。

灰谷氏が示す教師の条件以上を備えた素晴らしい師である。

 

繰り返すが教師にとって必要なのは「知識」だけではないが、人を相手にする領域に足を踏み入れる者は、少なくとも自分が使う道具の癖は熟知しなければならない。占星術家ならホロスコープ、陰陽師なら命式、そしてホメオパスならレメディの知識、オルガノン、病気についてである。

 

そのために、日本人は誰からホメオパシーを学ぶべきか、どうやってホメオパシーを輸入していくのか、もう一度考える時期に来ているのではないだろうか。

 

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コメント: 1
  • #1

    sextelefon (金曜日, 03 11月 2017 17:46)

    niezbuforowanie