世界基準のホメオパシーって何?

ホメオパシー基準には大学偏差値のようにランク付けが存在するのだろうか?

答えは Noである。

そもそも、サミュエル・ハーネマンが提唱したホメオパシーを解釈し、理解し、実践する事がホメオパシーであり、「それ以外はホメオパシーではない」のだから。

 

ではまた、日本にホメオパシーを知っている人がどれほどいるのだろう。志ある英語圏の人にとっても膨大な歴史的文献を読みこなす必要があるホメオパシーの習熟は難しいと聞いている。日本語であっても例えば陰陽道の書物や四柱推命の書物を読みこなすのが難しいのとまったく同じである。

 

この深遠なホメオパシーの解釈が乱れすぎた事を懸念する動きもある。

オルガノンを再度検討する事で、ホメオパシーの潮流を正常化しようという Manish Bhatiaのサイト Homeopathy 4 everyoneでは、世界の教育機関を救うため、あらゆる取り組みがなされている。ヴィソルカスも同じく、世界に向けたインターネットによるホメオパシー教育を開始することで、真のホメオパシーを再確立しようとしている。医師としての経験も充分に積み、本を執筆し、ホメオパシー論文を提出しているホメオパシーの大家たちの手によって、ホメオパシーは蘇生しようとしているのだ。

 

現在字幕化しているハーネマンカレッジの師・ロジャー・モリソンやジョナサン・ショア、ナンシー・ヘリックも、講義資料を山ほど準備し、古今東西の文献を読み、多くのケースを紹介してくれる。ホメオパシーがこれほど精密な学問であった事を、私は彼らによって教わった。出典・文献に忠実で、しかも実績を残した数々のホメオパス達への敬意を忘れず、学生一人一人の疑問を丁寧に解きほぐしていく様子はホメオパシーの深さをそのまま感じさせてくれる。(日本のスクールではホメオパシー「関連」の本を少し見たり、ひどい時は日本語になった市販のマテリアメディカのコピーを配布され それを群読して終わった事もあった)

 

「確固たるルールの中でなら奇跡は起こりえる。ルールの中でしか奇跡は起こりえない」

とういう言葉は、ある療法家がテレビで語っていたものだが、ホメオパシーはルールの塊であり、そのルールを作ったサミュエル・ハーネマンは常人の領域を超えた頭脳とハートを有している。

 

ホメオパシーを学ぼうと思っている人が、「ホメオパシーもどき」を学ぶ事によってもたらされるツケはクライアントが支払う事になる。「ホメオパシーもどき」は「毒そのもの」である。