ハーネマンカレッジ(ロジャーモリソンとジョナサンショアらがカリフォルニアに創設したホメオパシーカレッジ)の教材と出会ってからというもの、私のホメオパシー観はすっかり変わってしまった。
例えば、この学校で「北米のホメオパシー史」を担当していたジュリアン・ウィンストンから学んだこと・・・
彼はアメリカでホメオパシーを知り学び、究めた後、ニュージーランドへ渡っているのだが、彼がニュージーランドに持ち込んだものは
2000冊のホメオパシー書籍 と 4000瓶のレメディ そして ホメオパシー医科大学 である。
もちろんこれらの本やレメディは
「古典的・歴史的見地から見て重要であるもの」という審美眼で選ばれているし、ジュリアン・ウィンストンがその本を全て読んでいたことも自明の理である。
ホメオパシー教育を始めるには、本もレメディも大学ももちろん必要だけれど、教育をその国でスタートさせようとする者には それらを「重要なものを選別する目」こそが重要なのだ。
そう、どのおもちゃを子供に渡すか、またどの時点でそのおもちゃを渡すのか、それを決める親の目が重要なのと同じである。
私達は間違ったものから一歩を踏み出し始めていないだろうか?
本当にサミュエル・ハーネマンが始めたホメオパシーはそんなものだったのだろうか?
私は常に自問自答してきた。
そして ロジャーモリソンと出会って以来、ホメオパシーの古典、ホメオパシーの真髄、にこそ立ち戻らねばならないと感じている。現代のホメオパシーの哲学は「変容」しているかもしれないけれど、私達日本人は「変容したホメオパシー」ではなく、ホメオパシーの元型をまず身に付ける必要があるのではないだろうか。
そして、そのためにこそ、ホメオパシーの教育を行おうとするならば、バカ正直な生真面目さこそが必要な気がする。
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